(132)ふたりの距離の概算

ふたりの距離の概算

ふたりの距離の概算

2年生に進級した奉太郎たちの古典部に、新入生の大日向友子という女子生徒が入部することになった。しかし部員としての正式登録の直前になって、大日向は突然入部の辞退を告げる。入部の締切日に神山高校で開催されるマラソン大会「星ヶ谷杯」に出場する奉太郎は、20キロの長距離を走りながら、彼女の心境の変化を推理し、そこに隠された真意を探っていく。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%80%88%E5%8F%A4%E5%85%B8%E9%83%A8%E3%80%89%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%BA

古典部シリーズ5作目。「遠回りする雛」はとりあえず入手出来なかったので1個飛ばし。本来ならあまり推奨出来ないけどアニメで見ていたから別に大丈夫かと。まぁ安定しての古典部シリーズでした。本作の結末に関しては意外とブラックなところは何か小市民っぽいなと思ったけど。前作までの一番の違いとしては奉太郎が推理するきっかけがえるに促されてのではなくて自発的だったというところだろうか。これが本作だけなのかイレギュラーなものなのか。そういう意味では次回作に期待。あとは「外の世界」というキーワードが出てきた時には「さよなら妖精」を思い出した。そういう人も多いのでは。余談だけど米澤穂信のタイトルのセンスは非常に絶妙だと思う。一見意味不明のタイトルだけど読んでみると違和感を与えない絶妙なタイトルだと思う。