(147)九マイルは遠すぎる

九マイルは遠すぎる (ハヤカワ・ミステリ文庫 19-2)

九マイルは遠すぎる (ハヤカワ・ミステリ文庫 19-2)

wikiamazonで作品紹介が見つからなかった...。典型的な安楽椅子探偵物。というより安楽椅子探偵物の代表的な作品(だと思う)。序文でも作者本人が書いていたように推理そのものには関係ない人物描写や心理描写を出来るだけ省いており、純粋に推理をパズル的に楽しめる内容になっている。ある程度ご都合主義的な展開もあるので実践的な作品が好きな人にとっては気になる点は多いかもしれないけど、個人的には結構好き。久々にホームズ作品を読んだような気分。一つ一つがページ数が40ページ未満なので非常に読みやすい。そして結末も説明し過ぎなくて潔い。パンクロックみたい。ただタイトル作が一番シンプルで面白かったけどそれが最初なので作品の並び方としてはどうなんだろとか思ったりはしたが。
【採点】
★★★★★★★☆☆☆(7)