(113)白夜行

白夜行

白夜行

19年前(1973年)、大阪で起きた質屋殺し。何人もの容疑者が捜査線上に浮かぶが、決定的な証拠がないまま事件は迷宮入りに。被害者の息子・桐原亮司と容疑者の娘・西本雪穂は、その後別々の人生を歩んでいくかに見えた。だが、二人の周囲には不可解な凶悪犯罪が次々と起きる…。人の心を失った故の悲劇を、叙事詩的スケールで描いている。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BD%E5%A4%9C%E8%A1%8C

これだけ緻密な構成をこの頁数で破綻無く書き切るところが流石東野圭吾。(正直言うと最初の犯罪については容疑者が顔見知りだから気を許していたとあったけどあの「現場」で当事者以外の人間で出会うこと自体気を許す要素が全く無いんじゃないかと思ったけど)ただ、この長さで一気読みすると相当疲れる。5時間弱はかかったか。面白いからダレることはそれほど無かったけどこのボリュームなので少しだけどんでん返しも欲しかった。そういう意味では一気読みは向いてないかもしれない。結末に関しては個人的には好きなほう。むしろこれ以上のトラウマ結末を色々読んでるせいか綺麗すぎるぐらいに思ってしまった。。。