インシテミルに引き続き
米澤穂信作品。こちらのミステリ+青春小説のほうが作者の真骨頂ということで青少年育成推奨ミステリという感じで学校の図書館に置いてありそうなミステリ。勿論良い意味で。小さい苦悩を人生最大の苦悩に変換してしまうあたりが実に中高生らしい思考法というか、こういう描写の上手さは
恩田陸と通じるところがあるような。面白かったが個人的に気になった点というか、恐らく多くの人が思ったことだと思うけど「小市民」を目指すため互いに協力している二人だけれども、学校からプライベートまで男女で過ごしているというのは「学校」という閉鎖空間では「小市民」どころか「特権階級」だと思うのだけどいかがなものだろうか。「
古典部」シリーズも読んでみたいところだけどそちらはアニメで現在進行形で鑑賞中なので放送終了後に読みたいところ。ていうか放送終了後に
ブックオフの100円コーナーに大量に置かれそうな予感(笑)