(028)オリエンタル急行殺人事件
- 作者: アガサクリスティー,Agatha Christie,中村能三
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2003/10/01
- メディア: 文庫
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イギリス人やアメリカ人へのレッテル貼りがあまりに独善的で最初は「時代的に許された表現なのかな」とか「日本の作品で有り得ない会話だな」なんて呑気に思っていたが今考えるとそれも複線だったんだなと思った。トリックに直結する複線といえるかは微妙だけど。複線といえば最近見かけた「複線は回収するものでなくて、回収したものが複線」というのが目鱗。
珍しくトリックは途中で分かった。というより「これ、こういうトリックだったらまぁ成り立つよなぁ。有り得ないだろうけど。ていうかこういうトリックの作品あったら読んでみたいな。これ読み終わったら調べてみるか」って思ってた。正にこの作品だよ!
読んだ時間帯が悪かったのか、食後だったのが悪かったのがやたら読みながら眠かった。何気に海外作品は登場人物の名前を覚えて、どういう人物か忘れないようにしないといけないか考える作業が日本の作品と比べて圧倒的に覚えるのが辛い。とはいえ時代を感じさせない作品で面白かった。というより昔の作品のほうが純粋にトリックに集中出来て面白い。現代だと密室の説得力を生み出すだけで一苦労だからなぁ
ていうか、他の代表作の「アクロイド殺人事件」も借りててこれから読もうと思ってたのだけど、松岡○剛の「オリエンタル急行殺人事件」の書評見てたら、「アクロイド殺人事件」のネタバレ書いてあった。絶対許さない。