(020)告白

告白

告白

『一学期の終業式にクラスの生徒の前で担任がある「告白」を行った。「この中に私の娘を殺した生徒がいる。」』
各登場人物の独白形式で進行されていく。こういう形式って各章との繋がりが結構失敗することも多い気がして、本作品でも各章との繋がりで若干チグハグすることもあったのが気になったが、wikiを見たら1章だけで一度簡潔した作品らしいのでそれもしょうがないのかもしれない。
というかwikiといえば以下のことも書いてあったが

湊は章を書き終えた後、鼻血が出たと告白した。

この記述いるのか(笑)
1章だけ読んで誰が犯人A、Bなのか推理すると面白い。むしろ終始伏せていくのかと思ってたら2章以降はそんなことはなかった。なので1章だけ読むとミステリで、全部読むとサスペンスという趣。後味悪いけどそこまで陰惨な感じもなかった。個人的には雰囲気や結末が村上龍の「昭和歌謡全集」に似てるなと思った。まぁ、こちらのほうがカラッとした内容だけど。久々に村上龍作品読もうかな。
あまり上手くまとまらないけど、とにかく一気に読めて面白かったです。