(015)怖るべき子供たち

怖るべき子供たち (角川文庫 (コ2-1))

怖るべき子供たち (角川文庫 (コ2-1))

図書館の書棚を眺めていると某バンドの曲と同じタイトルだったので気になって借りてみた。(ちなみに以前に読んだ冷血の作者カポーティはデビュー当時「怖るべき子供」と呼ばれてたとか)
内容としては先に読んだ「羊をめぐる冒険」と少し似ていてどちらも青年期の喪失がテーマの一つだけど、「羊を〜」が(一方的な)喪失を受け止め、受け入れていく側の物語であるのに対して、本作は喪失を受け入れない者達の物語だったのかなと。こう書いたものの、読後直後は「ヤンデレブラコンやキチガイの話じゃないか」と思ったのも事実(笑)
途中の中弛みが結構辛かったけど、最後の展開が楽しめたので良かった。アンサイクロの感想を見ると面白いかも。⇒http://bit.ly/Jqy8eH
何気に訳者が東郷青児だったのに驚いた。結構読みづらいとこもあったので、本業の訳者だったら感想も少し違ったんじゃないかなとも思う。

全く関係ないけどこれを読み終わった時点で豊橋駅に着いたので乗り換えの為下車したのだけど、キヨスクで売ってたブラックサンダーのボックスの説明書きを見て豊橋ブラックサンダーの生産量一位というのを初めて知りました。