(059-060)ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女
- 作者: スティーグ・ラーソン,ヘレンハルメ美穂,岩澤雅利
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2008/12/11
- メディア: ペーパーバック
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前に書いたけど以前に2は読んでいてその時は正直前評判ほどの面白さは感じなかったので本作である1を読むのを少し躊躇っていたのだけど、実際読んでみたら導入部から一気に引き込まれて最後まで読破してしまった。そして1を読んだことによって2の良さも分かりもう一度読み返してみたくなった。同時にシリーズ物を途中で読むのは絶対良くないという当然の帰結に落ち着いた(本ブログで何度も書いていることだけど)。ただ、1が最初から面白かったのは自分が2を最初に読んでて登場人物をある程度把握しているからで、もしかしたら初読の人にとっては最初は意外と入りづらいのかもしれない。特に海外作品は結構名前だけでもを覚えるのが大変だったりするので。あと物語のピークの配置に関しては1より2のほうが上手かもしれない。正直1は解決編に該当する箇所が長すぎて少し冗長に感じるときもあった。あとクローズドサークルのミステリかと思ったけど全然そんなことは無かったりと結構気になる箇所は多い。ただ細かいマイナス点を考慮しても本作の構成と展開力は素晴らしい。むしろ処女作でこれだったら上質過ぎる。リスベットが記憶把握能力がバレて恥ずかしがる様とかは日本人が好きそうだなと思ったけどどうなんでしょうか。まぁ見た目怖いけど。意外とラストがハーレムエンドっぽくて笑った。3巻も読めたいところ。名探偵カッレ君の本命は決まるのか。